今やほとんどの家庭にあるテフロン加工(フッ素加工)のフライパン。料理がくっつきにくくて便利ですよね。ところがこのテフロン、使い方に気をつけないと人体に有害な物質を放出するんです。


テフロンのフライパンを使う上で、特に気をつけたいのが「傷」と「火力」です。そして、この火力については、フライパンの重さも関係してくるのです。
この記事では、「テフロン加工のフライパンで気をつけたいこと」や「テフロンが危険な理由」「フライパンの重さとの関係」を説明し、最後に有毒ガスが発生しない「ノンテフロンのフライパン」を紹介していきます。
▼ 目次
テフロン加工のフライパンで気をつけたいこと
テフロン加工のフライパンには使用上の注意として書かれていることがあります。
- 空焚きをしない
- 強火で調理しない
- 料理の放置しない
- 金属調理器具を使用しない
空焚きと強火がダメな理由は、テフロンが熱に弱いから、料理の放置がダメな理由は、テフロンが塩分に弱いから、金属調理器具が禁止されているのは、テフロンが傷つきやすいからです。
こうみると、使用上の注意は長く利用してもらうための注意書きだと思いがちですが、違います。もちろんテフロンの効果を長持ちさせるためにも、やらないほうがいいことではありますが…。
実は、人体に悪影響を及ぼすモノを発生させないための予防策なのです。
テフロン加工のフライパンが危険と言われる理由は?
テフロン加工のフライパンで空焚きを禁止している理由は、高温になると有毒ガスを発生させるからです。その毒性は、小鳥が死ぬレベルのもの。

テフロンは約260°Cで劣化が始まり、発がん性が指定される有害な物質が溶け出します。さらに、約350°C以上になると分解がはじまって、有害なガスが発生します。

人間に対してはのどの痛みや胸の痛み、インフルエンザのような症状(ポリマーガス熱)などが症状として現れます。肺水腫、呼吸困難に陥ったケースもあるようです。なので、空焚きは絶対にしてはいけません! 強火もフライパンが高温になり危険です。

中火で調理する場合でも、フライパンにウィンナー1本みたいに調理する食材が少なすぎる場合は、フライパンの空きスペースが高温になり有毒ガスが発生する可能性があります。
フライパンの重さと火力の関係とは?
意外と知られていないことですが、軽いフライパンには高温になるのが早すぎるという問題があります。
軽いということは、フライパン自体薄く作られているはずです。そして、薄いということは加熱が早いということ。これは肉や魚料理などに大きく影響します。
例えばステーキを焼くとき。フライパンの温度はあっという間に高温になります。フライパンは熱いのにステーキは十分に焼けてないのはこのためです。
一方で、重くて厚みのあるフライパンは加熱が軽いフライパンほど早くないので、フライパンだけが熱くなりすぎるのを抑えることができます。有毒ガスの発生リスクも下がります。
軽いテフロン加工のフライパンを好む人は多いですが、こういった問題があることを知っておいてください。
もし買い換えるなら、ノンテフロン(=ノンスティック)のフライパンか、テフロン加工のフライパンなら重くて厚みのあるものをおすすめします。
テフロン加工のフライパンを買い替えるタイミングは?
調理していて、少しでもくっつくようになったら買い換え時です。
テフロンは塩分にも弱いので、料理をフライパンの中に入れっぱなしにしてはいけないんです。入れっぱなしにすると腐食が進み、コーティングが劣化します。
また、金属の調理器具もコーティングを傷つけやすいので使うべきではありません。少しでも傷ついたテフロン加工のフライパンは、そこからどんどん有毒物質が溶け出します。傷をつけてしまった場合も買い替え時です。
テフロンを使っていないフライパンは?
正直テフロン加工のフライパンは繊細すぎて扱いが大変です。テフロンを使っていない、少々雑に扱っても問題がないタフなフライパンがないものか、探してみました。結果、見つかったのがコチラです。
【ruhru(ルール)】ruhruのフライパンが焦げ付きにくいのはなぜ?テフロンとの違いは?
テフロンは入ってません。しかも10年保証!
ナノダイヤモンドコーティングとチタニウムコーティングの二重構造で耐塩性&耐酸性、タフなフライパンです。ただし、強火と金属製調理器具の使用はダメです。これは焦げ付かないフライパンの宿命かもしれません。

鍋底の変形不良に対する製品保証とコーティングに対する保証の2つです。

アウトレットは保証外のようです。また公式サイトの直販以外で出品者が株式会社インフィニ以外の場合は、保証が受けられない可能性があります。
また、Amazonでの販売価格は、公式サイトで買うよりも高いです。Amazonアカウントや楽天ペイでの支払いも可能なので、買い物がしやすいのもポイント。
ネットの声も見てみましょう。
ruhruのフライパン🍳
再コーティングに出したら
新品に交換されて戻ってきた📦✨ フッ素加工に見えるけど
フッ素じゃないよ🤓#ruhru#フライパン https://t.co/odcK3NFOQl pic.twitter.com/bP6UN8LmzJ— べってぃー (@Betty_1003) February 23, 2018
実質新品交換のようです。調べてみたら「10年リフレッシュ保証サービス」というサービス名になっていました。10年間何度でも受けられるけど、費用は5000円+消費税と送料‥‥ちょっと高いですね~
しかしこのruhruのフライパン、ほんと焦付かなくて使いやすい。ちょっと重たいのは難点だけど。
雑に扱ってもトラブル無しなのでちゃんと手入れできる人ならずっと使えると思う。 pic.twitter.com/k9hu7didjk— 千歳 (@chitoseichihara) September 8, 2016
「雑に扱ってもトラブルなし」
そうそう、私たちが求めているのはこういうの!
ruhru(ルール)健康フライパンが届いたので、油なしでチャーハンを作ってみました。全然くっかないで、パラパラのチャーハンに仕上がりました!重さは結構重いですが、健康的で美味い料理が作れそうです。もう少し使ってみたらレビューしたいと思います。 pic.twitter.com/yZleNBaaKz
— らくらくキッチン (@raku_kitchen) October 5, 2019
夢のパラパラチャーハン。
テフロンでチャーハン・餃子・お好み焼きを作るとすぐダメになるんですよね…。使用上の注意を守ってつくるとチャーハンべちゃべちゃだし。
記事まとめ
- テフロンは熱に弱い
- テフロンは高温で有毒ガスを発生させる
- テフロンは塩分や傷にも弱い
- フライパンは厚みのあるほうが高温になりにくい
- ノンテフロンのくっつかないフライパンもある
テフロン加工のフライパンは安価で入手しやすい反面、健康を害する可能性もあるので使う際には注意が必要です。
安さを選ぶか?、健康を選ぶか?
皆さんの選択はどっち?