オンラインショッピング(ネット通販)を狙った偽サイトが増えています。ボーナスや年末年始、クリスマスといった大型商戦の時期は特に注意が必要です。
ショッピングサイトを狙う偽サイトとは?
最近見るようになったのが、本家サイトを装った偽サイト。私が知らなかっただけで以前からあったのかもしれません。
ずばり、Google広告を使った詐欺です。Google広告とは、検索結果の一番上に表示されるサイトでURLの前に【広告】マークの付いたもの。例えば‥‥
広告 www.examle.com
このように【広告】表示されます。それでは具体的に見てみましょう。
偽サイトってどのように表示される?
例えば、ボーナスでパソコンを買い替える場合。
ゲームができるパソコンが欲しくて、有名なBTOブランドの「サイコム」で検索したと仮定します。‥‥すると、検索結果でこんな表示がされる可能性があります。
両方本物に見えますが、一番上の広告表示されているものが偽サイトです。
「サイコム」を知っている人なら「なんかおかしいぞッ?!」と気づけるかもしれません。しかし、名前しか知らない人や初めて検索する人はどうでしょう? 初めて見るものなので、ダマされる可能性が高いですよね。
タイトルだけではなく他の部分も見るとダマされる可能性がグッと下がります。では、どこを見るべきなのか‥?
偽サイトを見破る方法は?
偽サイトかどうかを見破る方法はURLを良く確認することです。ちなみに、URLとは下の画像の赤枠で囲った部分のこと。
特別な事情がない限り、メーカーやショップ、企業、組織などはURL名とブランド名を統一させます。ブランド名とURL名を統一することで信頼を得るためです。
上の画像をもう一度ご覧ください。本物のサイトはURLもタイトルも「sycom(サイコム)」と入っています。一方、偽サイトのほうは違います。もう一例見てみましょう。コチラをご覧ください。
安さに定評のあるBTOブランド、「フロンティア」で検索した結果表示されたものです。このケースでは、タイトルだけではどちらが本物かわからないほど巧妙に作られています。中身もそれっぽく作られていました。やはり見破る方法はURLしかありません。今後もっとURLを本物に似せてくる可能性があることは否定できませんが‥‥
ほとんどの広告は、普通の企業・組織が出しているもので安全です。この広告はGoogleにお金を払わないと表示されないからです。犯人が勝手に【広告】マークをつけることはできないのです。なので、この例では、犯人がGoogleに広告のお金を払って表示させているということになります。
では、なぜ犯人はお金を払ってまで広告を出すのか?
犯人がお金を払ってでも広告を出す理由は?
検索結果で一番上に表示させるのはとても大変なんです。早くとも数ヵ月単位で時間がかかります。
ところが、広告の場合はどうでしょう? 広告費さえ払えば時間をかけずに検索結果で一番上に出すことができます。しかもキーワードを絞り込んで、ターゲットを狙い撃ちにできます。キーワードとは、先の例でいう「サイコム」とか「フロンティア」などです。
パソコン関連は商品単価が高いからです。なので、他のブランドでも商品単価が高く検索されやすいブランドで偽サイトが量産される可能性が考えられます。例えば、アップル下手な詐欺より楽に稼げるというわけですね‥‥。
ところで、犯人の目的はお金を回収して終わりだと思いますか?
偽サイトの他の目的は? 買うとどうなる?
もしダマされて偽サイトから「買う」とどうなるのか? 考えられる結果は以下のとおりです。
- 買ったものが届かない
- マルウェアに感染する
- 本物のサイトのIDやパスワードなどの情報が抜かれる
- 個人情報が抜かれる
- クレジットカードで買った場合暗証番号も筒抜け
- 個人情報をもとに次の詐欺を働く(メールや電話など)
- 犯罪グループで共有される
こういった犯罪は組織で行われていることが多く、犯罪組織は横つながりで情報共有していることもあります。なので、一度引っかかると被害がどんどん拡大することが予想されます。
こんな事件に巻き込まれたくはないですよね? 詐欺被害に会わないよう、URLをしっかり確認する習慣を身につけてください。
偽サイトが増えるのはなぜ?
こういった偽サイトが出てくる背景はキャッシュレスの浸透にあると思います。なにせ「すぐ」支払が行われますからね。犯人にとってこれほどいいしいものはないわけです。
それでは、偽サイトに騙されないための復習です。買い物する前には以下の点に注意しましょう。
- Google広告を100%信用しない
- URLを確認してから買い物を始める
以上、みなさんがオンラインショッピング(ネット通販)でダマされないことを祈っています!