筋肉痛や腰痛、神経痛、リウマチなどの体の痛みを和らげてくれるオイル‥セントジョーンズワートオイル‥を知っていますか?
セントジョーンズワートの花から浸出したオイルには鎮痛作用があるんです。
数年前、ジムで負傷した腰が痛みだしたので鎮痛用にクリームを作ってみました。実際に使ったところ、皮膚の下にスーッと染み込んでいき、ピリピリとした痛みが和らぎました。塗ったところがちょっとヒンヤリしますが、そのあとがとても気持ちいい!
セントジョーンズワートに含まれるヒペリシンに炎症を抑える効能があり、これが痛みを和らげます。まるで薬みたいですよね。日本では健康グッズに分類されていますが、実は欧州では医薬品の扱いとなっています。
70mlで2000円(生活の木)と少々お高いです。なので、クリームにするときは他のオイルと1:1で混ぜて作ります。本記事では、セントジョーンズワートオイルを使ったクリームの作り方と、医薬品としての使用上の注意を紹介しています。使う前にしっかりとお読みください。
セントジョーンズワート入りクリームの手作りレシピ
筋トレ後やランニング後の関節の痛み、腰痛に。痛みを和らげたくて作ったレシピです。
使う材料
- セントジョーンズワートオイル:5ml
- スイートアーモンドオイル:5ml
- みつろう:1g
※スイートアーモンドオイルよりマカダミアナッツオイルのほうが相性が良いようです。記事にする際、調べてわかりました。
セントジョーンズワートオイルとスイートアーモンドオイルを混ぜたもの。セントジョーンズワートオイルは色が赤いのが特長です。
作り方
道具を熱湯消毒する
材料をはかる
材料を湯せんする
混ぜる
湯せん終了、容器に移す
色が変わるまでよく混ぜる
冷まして完成
作り方の詳しい説明については別の記事で案内しています。こちらを参考にしてください。
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【オイルで保湿】手作りできる!スキンケアクリームの簡単な作り方
続きを見る
使用した植物オイルの特徴は?
今回使った2つの植物オイルの特徴は以下のとおり。
セントジョーンズワートオイル
- 和名:西洋オトギリソウ
- セントジョーンズワートの花をオイルにつけて浸出させたもの
- ヒペリシンが有効成分
- 筋肉痛、腰痛、神経痛、リウマチの痛みを和らげる
- デトックス効果がある
セイヨウオトギリソウは多くの薬剤との相互作用を有し、薬剤の意図する効果を阻害することが研究で示されています。セイヨウオトギリソウの影響を受ける可能性がある薬剤例は以下のとおりです。
- 抗うつ剤
- 経口避妊薬
- シクロスポリン(移植臓器に対する身体の拒絶反応を防ぐ)
- ジゴキシン(心臓病薬)
- インジナビルおよび、可能性としてその他のHIV感染症治療薬
- イリノテカンおよび、可能性としてその他の抗がん剤
- 抗てんかん薬(フェニトイン、フェノバルビタールなど)
- ワルファリンおよび類縁の抗凝固剤
※注意※
セントジョーンズワートオイルは基本的に花をオイルに漬けてエキスを浸出させますが、中には茎や葉も混ぜて浸出させたものを売っているメーカーもあります。ご購入の際には、どの部位を使って浸出させたものか良く確認してください。
浸出させるのに使われるオイルはオリーブオイルまたはひまわりオイルが多いです。私はオリーブオイルで花から浸出させたオイルを探して買っています。
劣化が早いので買うときは50mlでOK。開封から2~3ヵ月が使用期限の目安です。
スイートアーモンドオイル
- しなやかで安定した油膜をつくる
- 特に敏感肌になじむ
- フケ状になったりかゆみが出やすい乾燥肌にもよい
植物オイルの配合比率と使用感について
セントジョーンズワートオイルは少々高いオイルなので、他の植物オイルと混ぜて作りました。比率は1:1です。
レシピにはセントジョーンズワートオイルとスイートアーモンドオイルを使った作り方を紹介しましたが、後日調べたところによるとマカダミアナッツオイルとの相性のほうが良いみたいです。
セントジョーンズワートオイルを入れたこのクリームは、塗った後スーッとする感じを受けます。これが痛みに効くような印象です。塗った後の心地よさが特長と言えます。
最後に余談ですが、セントジョーンズワートに関してよく聞く「うつ病に効果がある」という話、これはプラセボ効果の可能性が高そうです。